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L型ザクの【聲天泰盛】

アニメや映画が大好きなオタクです! 声劇や朗読に使える素人用台本を投稿しております 質素な見た目でも内容は繊細に、そんな台本をご覧ください since-2016.03.11

Fate/Zero 全キャストセリフ台本 第一話その①

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Fate/Zero 全キャストセリフ台本 第一話その①

メイド1、「切嗣様!」
(下を向く切嗣は、メイドの呼び声に反応し、緩やかに顔を上げた)
メイド1、「御生まれになりました!」
(その一報を聞いた切嗣は、どこか悲しい表情で右手を抑えた)
(場面・所変わってアイリの寝室)
アイリ、「可愛い、とっても…小さくて…繊細で…ほら、切嗣、目元なんて貴方そっくり…(間を空けて)私…この子を産めて本当によかった…」
切嗣、「…アイリ」
(生まれたばかりのイリヤを抱いているアイリに、窓の外を見つめる切嗣は語る)
切嗣、「僕は…君を死なせるハメになる…」
アイリ、「!…」
(その言葉の意味を察したアイリは、切嗣へ思いを語る)
アイリ、「…分かっています、それがアインツベルンの悲願…その為の私…貴方の理想を知り、同じ祈りを胸に抱いたから…だから今の私があるんです…貴方は私を導いてくれた…人形でない生き方を与えてくれた…貴方は私を悼まなくて良い、もう私は貴方の一部なんだから…(強調して)だから―――」
切嗣、「僕に…」
アイリ、「!?」
切嗣、「…僕に…その子を抱く資格は…ない(悲壮感で)」
アイリ、「…切嗣、忘れないで…誰もそんな風に泣かなくて良い世界…それが貴方の…衛宮切嗣の夢見た理想でしょ?(チョイ間)あと八年…それであなたの戦いは終わる…あなたと私は理想を遂げるの…きっと聖杯が、あなたを救うわ…だから、この子を…イリヤスフィールを抱いてあげて?胸を張って、一人の…普通の父親として…」
切嗣、「…!」
タイトル表示:【Fate/zero】
(場所・イタリア 時間は三年前に遡る…)
綺礼、「…霊呪?」
時臣、「君の右手に現れた紋様、それこそが聖杯に選ばれた証、サーヴァントを統べるべくして与えられた聖痕だ…言峰綺礼君」
綺礼、「聖杯戦争…奇跡の願望機を求め争う戦いに…私が?」
時臣、「本来なら、聖杯がサーヴァントのマスターとして選ぶ七人は、いずれも魔術師なのだが、君のように魔術と縁のないものが、これだけ早期から聖杯に見染められるというのは、極めて異例のことだろうな…」
綺礼、「サーヴァント…召喚した英霊を、使い魔として互いに戦わせると言う事もまた…」
時臣、「まぁ、俄かには信じがたい話だとは思うが、あらゆる時代、あらゆる国の英雄が現代に蘇り、覇を競い合う殺し合い…それが聖杯戦争だ」
璃正、「無論、対決は秘密裏に行うと言うのが、暗黙の掟だ、それを徹底させる為に、我ら聖堂教会から、監督役が派遣される」
綺礼、「魔術師の闘争の審判を、私達教会の人間が務めるのですか?」
時臣、「魔術教会では、しがらみに囚われて公平な審判が勤まらない…そういう事情で、60年前の前回に続いて、お父上には、私たちの戦いを見守っていただく」
綺礼、「父上が冬木の地に?…しかし、監督役の肉親が、聖杯戦争に参加すると言うのは、問題なのでは?」
璃正、「時臣君」
時臣、「そろそろ本題に入りましょうか」
璃正、「綺礼、ここまでの話は全て、聖杯戦争を巡る、表向きの事情にすぎん…今日、こうしてワシがお前と、遠坂時臣氏を引き合わせた理由は、他にある」
綺礼、「…と、いいますと」
時臣、「実のところ、冬木に現れる聖杯が、神の御子の聖遺物とは別物だと言う確証は、とうの昔に取れている」
綺礼、「…でしょうね、でなければ、我々第八碑石会に回収の命が下っているはずですから」
璃正、「だからと言って、放置するには、冬木の聖杯は強大すぎる、なにせ万能の願望機だ、好ましからざる輩の手に渡れば、どんな災厄を招く事か…」
時臣、「ならば、事前の策として、冬木の聖杯を望ましいものに託せる道があるのなら、それに越したことは無いわけだ…」
璃正、「遠坂家は、魔術師の一門でありながら、古くから協会とも縁故ある家柄、時臣君本人についても、その人柄は保証できるし、何よりも彼は、聖杯の用途を明確に否定している」
時臣、「根源への到達…我ら遠坂の悲願はその一点に置いて他はない、だが、かつて志を共にしたアインツベルンと間桐は、完全にその初志を忘れてしまっている」
璃正、「さらに外から招かれたマスターについては、言わずもがなだ、どのような浅ましい欲望の為に、聖杯を狙うものか知れたものではない」
綺礼、「では私は、遠坂時臣氏を勝利させる目的で、次の聖杯戦争に参加すればいいのですね?」
時臣、「無論表面上は、君と私は、互いに聖杯を奪い合う敵同士として振る舞う事になろう…だが、我々は水面下で共闘し、力を合わせて、残る五人のマスターを駆逐し殲滅する、より確実な勝利を納める為に」
(カットは璃正)
時臣、「そこでだ綺礼君、君は派遣という形で、聖堂教会から魔術教会へ転属し、私の徒弟となってもらう」
璃正、「既に正式な辞令も出ている」
時臣、「君は、日本の当家で魔術の修業に励み、三年後の聖杯戦争までにサーヴァントを従え、マスターとして戦いに参加出来るだけの、魔術師になっておかなければならない」
(時臣、ワインを一口して)
時臣、「…さて」
璃正、「何か質問はあるか綺礼」
綺礼、「…一つだけ、マスターを選別する聖杯の意思と言うのは…一体、どういうものなんですか?」
時臣、「ふむ…聖杯はより真摯にそれを必要とする者から、優先的にマスターを選別する」
綺礼、「では全てのマスターに、聖杯を望む理由があると?」
時臣、「そうとも限らない、過去には本来は選ばれないイレギュラーな人物が、霊呪を宿す事もあったらしいが…」
(時臣は、綺礼の問いの真意に気付く)
時臣、「…あぁ、なるほど、綺礼君…君はまだ自分が選ばれた理由が、不可解なんだね?」
(時間は数分経つ)
時臣、「思いのほか簡単に承諾してくれましたなぁ、彼は」
璃正、「教会の意向とあらば、息子は火の中でも飛び込みます」
時臣、「正直なところ拍子抜けしたほどです、彼からして見れば、なんの関係もない闘争に巻き込まれたのも同然のことだったでしょうに」
璃正、「いや、むしろあれにとって、それが救いだったのかもしれません…つい先日、あれは妻を亡くしましてな、目先を変えて、新たな任務に取り組む事が、今の綺礼にとっては、傷を癒す近道なのかもしれません」
(それから時は経ち、聖杯戦争まで一年になったころ、場所・冬木)
雁夜、「葵さん」
葵、「?…雁夜君、久しぶり、出張から帰って来たの?今回は、随分かかったのねぇ」
雁夜、「あぁ…まぁね」
凛、「雁夜おじさん!」
雁夜、「ん?」
凛、「雁夜おじさん、おかえり!」
雁夜、「凛ちゃん!」
凛、「(笑みの声)またお土産買ってきてくれたの?」
雁夜、「え?」
葵、「これ凛!お行儀の悪い…」
雁夜、「(手渡す)…はい」
凛、「(喜ぶ声)おじさん、ありがと!」
雁夜、「気に入ってくれたのなら、おじさんも嬉しいよ(もうひとつ出す)…桜ちゃんは?」
凛、「…(哀しい声で)桜はね、もういないの」
雁夜、「え?…(慌てる)葵さん?」
葵、「…桜はね、もう私の娘でも、凛の妹でもないの…あの子は(チョイ間)間桐の家に行ったわ」
雁夜、「なっ…どうして!?」
葵、「間桐が…魔術師の血を持つ子供を欲しがる理由…貴方なら、分かって当然でしょ?」
雁夜、「…」
葵、「古き盟友たる間桐の要請にこたえると、そう遠坂の当主が決定したの、私が意見できるわけがない…」
雁夜、「…それでいいのか」
葵、「遠坂の家に嫁ぐと決めた時、魔術師の妻となると決めた時から、こういう事は覚悟していたわ」
雁夜、「それでいいのか!?」
葵、「魔術師の血を継ぐ一族が、ごく当たり前の家族の幸せなんて求めるのは、間違いよ」
雁夜、「嘘だ!君は幸せを望んで…アイツと――」
葵、「これは、遠坂と間桐の問題よ、魔術師の世界から背を向けた貴方には、関わりのない話」
雁夜、「…っ!」
葵、「もしも、桜に会うような事があったら…優しくしてあげて、あの子、雁夜君には懐いていたから」
(その晩、場所・間桐の家)
臓硯、「落後者がよくおめおめと顔を出せた者よ…その面、もう二度とワシの前に晒すでないと、確かに申しつけた筈だがな?雁夜」
雁夜、「遠坂の次女を迎え入れたそうだな」
臓硯、「ホホホ、耳の早い」
雁夜、「そんなにまでして、間桐の血筋に魔術師の因子を残したいのか?」
臓硯、「それを詰るか?他でもない貴様が、一体誰のせいでここまで間桐が零落したと思っておる?雁夜、お主が素直に間桐の秘伝を継承しておれば、ここまで事情は切迫せなんだ、それを貴様と言う奴は――」
雁夜、「茶番はやめろよ、吸血鬼、あんたはあんた自身の不老不死を叶える為に、聖杯を欲しているだけだろうが」
臓硯、「フッフッフッフッ…60年の周期が、来年には巡りくる、だが四度目の聖杯戦争には、間桐から出せる駒が無い、貴様はまだしも兄の白夜程度の魔力では、サーヴァントを御しきれん、では此度の戦いは見送るにしても、次の60年後には、勝算がある、遠坂の娘の胎盤からはさぞ優秀な術者が、生まれ落ちるであろう、あれは中々器として、望みが持てる」
雁夜、「そういう事なら、聖杯さえ手に入るなら、遠坂桜に用は無い訳だな?」
臓硯、「お主、何を考えておる」
雁夜、「取引だ、臓硯、俺は次の聖杯戦争で間桐に聖杯を持ち帰る、それと引き換えに、遠坂桜を開放しろ」
臓硯、「フッフッフッフッ…バカを言え…今日の今日まで何の修行もしてこなかった落後者が、わずか一年で、サーヴァントのマスターになろうだと?」
雁夜、「それを可能にする秘術があんたにはあるだろ?アンタお得意の蟲使いの技が」
臓硯、「…ん?」
雁夜、「俺に刻印蟲を植え付けろ」
臓硯、「雁夜…死ぬ気か?」
雁夜、「間桐の執念は間桐の手で果たせばいい、無関係の他人を巻き込んでたまるか(チョイ間)…まさか、心配だとは言うまいな?お父さん」
臓硯、「フッフッフッフッ…巻き込まずに済ますのが目的ならば、雁夜…」
雁夜、「!?」
臓硯、「些か、遅すぎたようじゃの」
雁夜、「ジジィ…まさか!?」
臓硯、「初めの三日はそりゃもう、散々な泣き叫びようだったがの」
雁夜、「(悲壮と恐怖の声)…っ!」
臓硯、「四日目から、声も出さなくなったわ…今日などは明け方からこの蟲蔵に放り込んで、どれだけ持つか試しておったが…半日も蟲共に嬲られて、まだ息がある、遠坂の素材も、捨てたものではない」
雁夜、「桜…!!」
臓硯、「さて、どうする?頭から爪の先まで蟲共に犯され抜いた、壊れかけの小娘一匹、それでもなお、救いたいと申すなら…考えてやらんでもない…」
雁夜、「異存は無い」
臓硯、「ハハハッ…だがな、貴様が結果を出すまでは、引き続き桜の教育は続行するぞ?ワシの本命は、あくまでも次々回の聖杯戦争じゃ、それでも万が一、貴様が聖杯を手にするようならば…応とも、その時は無論、小娘は用済みじゃ、あれの教育は一年限りで、切り上げる事になろうな」
雁夜、「二言は無いな?間桐臓硯」
臓硯、「まずは一週間、蟲共の苗床になってみよ、それで狂い死にせずにおったら、お主の本気を、認めてやろうではないか」
(時間は経ち、場所・アインツベルン城)
切嗣、「ようやく届いたか」
アイリ、「なんの知らせ?」
切嗣、「ロンドン時計塔に潜り込ませていた連中からの報告だよ、どうやら聖杯は、魔術教会の最高学府、時計塔からもマスターを選んだようだ」
アイリ、「…誰?」
切嗣、「厄介な男だ、九代を重ねる魔道の名家、アーチボルトの嫡男、ケイネス・エルメロイ・アーチボルト」
(場所・時計塔)
ケイネス、「魔術の世界では、血筋によってその優劣が概ね決定されてしまう…何故なら、魔術の非業は一代でなせるものではなく、親は生涯を通じた鍛錬の成果を子へと引き継がせる為である、代を重ねた魔道の家門ほど権威を持つのはそのためだ…」
(少し間を空けて)
ケイネス、「何故このような初歩的な話から始めるかと言うと、先日、一人の学生が私の元に論文を提出してきたからだ」
ウェイバー、「(自分のだと直感する)!?」
ケイネス、「タイトルは、新世紀に問う魔道の道、この論文は今私が話した通説に一石を投じるものだ…術式に対するより深い理解と、より手際のよい魔力の運用ができるなら、生来の素養の差など如何様にも埋め合わせが効く…つまり、血の浅いものであっても、一流の魔術師になれると説いている、私はこの論文を呼んで、正直思い知らされた…」
(生徒たちがこの論文について騒ぎ出す)
ケイネス、「静かに(論文を見つめる)…はっきり言おう、これに書かれてる事は全て妄想にすぎない」
ウェイバー、「え!?」
ケイネス、「魔術の優劣は血統の違いで決まる、これは覆すことの出来ない事実である」
(耐えかねてウェイバーは席を立つ)
ケイネス、「ウェイバー・ベルベット君、私の学生の中にこのような妄想を抱く者がいたとは、実に嘆かわしい」
ウェイバー、「先生、僕は、今の旧態依然とした魔術教会への問題定義として――」
ケイネス、「ウェイバー君!君の家は確か、魔術師としての血統がまだ三代しか続いていなかったね?」
ウェイバー、「…っ!」
ケイネス、「良いかね?魔術教会の歴史から見れば、君の家はまだ生まれたばかりの赤ん坊にも等しい、親に意見する前に、まず言葉を覚えるのが先じゃないかな?」
(生徒たちに笑われるウェイバー)
ウェイバー、「(蔑まれて憤る)…っ」
(場所・廊下)
ウェイバー、「バカにしやがって!バカにしやがってバカにしやがって!あれが講師のやる事か!アイツ、僕の論文を読んで嫉妬したんだ!僕の才能を恐れたんだ!…だから皆の前であんな真似を…」
(運送業務員とぶつかる)
ウェイバー、「うわぁ!!…いてて…」
業務員、「あぁ!すまない、大丈夫かい?」
ウェイバー、「…あ、いえ」
業務員、「ん?君は降霊科の学生か?講義はどうした?」
ウェイバー、「あ…その…あ、アーチボルト先生に用事を頼まれちゃって…それで、急いでて」
業務員、「そうか、ちょうどよかった、これをアーチボルト先生に届けてもらえるか?」
ウェイバー、「…これ、ですか?」
業務員、「頼んだよ、大事なものらしいから」
ウェイバー、「大事なもの…送り元は…マケドニア…」
(その後、場所・同書庫)
ウェイバー、「こいつだ、ケイネスの奴が、近く、極東の地で行われる、魔術の競い合いに参加するって噂、本当だったんだな…(荷物を見つめて)…聖杯戦争…200年前、始まりの御三家と呼ばれる、アインツベルン・マキリ・遠坂、三家の魔術師は、互いに協力し合い、あらゆる願望を実現させるという、聖杯の召喚に成功した…だが、聖杯が叶えるのは、ただ一人の祈りのみ…協力関係は、血で血を洗う闘争へと形を変えた、これが聖杯戦争の始まりである…以来、60年に一度の周期で、聖杯は冬木の地に再来、それを手にする権限を持つとして、7人の魔術師を選択し…サーヴァントと呼ばれる、英霊召喚を可能とさせる…アーチャー・セイバー・ランサー・ライダー・アサシン・キャスター・バーサーカー…7つのクラスに振り分けられたサーヴァントが現界、7人のいずれが、聖杯の担い手として相応しいか、死闘をもって決着させる…(ため息)…聖杯戦争って言うのは、肩書きも権威もいらない、正真正銘の実力勝負ってことか…この僕にもってこいの舞台じゃないか…!(文章を更に読む)?なお、サーヴァントの召喚には、触媒となる、英霊の聖遺物を必要とする…聖遺物…(先ほどの荷物を見る)」
(荷物を開封する)
ウェイバー、「!?…わぁ!(歓喜の声)」
(ウェイバーが日本に到着する前、場所・遠坂家の地下室)
綺礼、「(FAXのような魔術機を見ながら)何度見ても如何わしい仕掛けですね」
時臣、「ふっ…時計塔からの報告だ、ロード・エルメロイが、新たな聖遺物を手に入れたらしい、これで、彼の参加も確定のようだな」
綺礼、「未だ二つの空席があると言うのは、不気味ですね」
時臣、「なに、時が来れば聖杯は質を問わず7人を用意する、そういう人数合わせについては…まぁ、概ね小物達だからな、警戒には及ぶまい…用心について言うのなら、綺礼、この屋敷に入る所は誰にも見られてないだろうね?」
綺礼、「ご心配なく、可視・不可視を問わず、この屋敷を監視している使い魔や、魔道機の存在はありません、それは――」
ハサン、「それは私が保証します、いかなる小細工を弄そうとも間諜の英霊たるこのハサンめの目を誤魔化す事はかないません、マスターの身辺には現在いかなる追跡の気配もなし…どうか、ご安心いただけますよう…」
綺礼、「聖杯に招かれたサーヴァントが現界すれば、間違いなく、父に伝わります、他の魔術師が行動を起こすのは、まだ先の事と思われます…アサシン、この場はもう良い、引き続き外の警戒を」
ハサン、「御意…」
時臣、「だがそれも時間の問題だ、いずれこの屋敷の周囲にも他のマスターの放った使い魔共が、右往左往する事になるだろう…」
綺礼、「…それは?」
時臣、「別件の調査でね、アインツベルンのマスターについて、情報を集めていたんだ…今から九年ほど昔になるか…純潔の血統を誇ってきたアインツベルンが、唐突に外部の魔術師を婿養子に迎え入れた…もともと錬金術ばかりに特化したアインツベルン家の魔術師は、荒事に向いていない…過去の聖杯戦争での敗因も、全てそれが原因だった、それでいよいよ連中も痺れを切らしたのだろう…招かれた魔術師は、如何にもと言う人物だった…」
綺礼、「…」
時臣、「衛宮切嗣…魔術師殺しと呼ばれた男だ」
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