17:48さくら、「心肺機能は正常です、四肢の麻痺は認められません、はい、目は開いてます…私の言葉が理解できますか?」
シンジ、「ここは…どこですか?」
さくら、「言葉は話せます、意識は戻ったようです」
シンジ、「確か…綾波を助けて…」
さくら、「はい…どうやら記憶の継続性も認められます」
シンジ、「あの、綾波は―」
さくら、「これが誰かわかりますか?」
シンジ、「(嫌気に)僕…ですけど」
さくら、「自己認識もあります、問題なさそうです」
シンジ、「なんだ?これ①…」
さくら、「①臭いや空腹感はありますか?」
女、「搬入リストの86%は確認」
コウジ、「稼働中のN2リアクターは出力で90%を維持、①圧力弁は手動で解放してくれ、コンデンサーは気にしなくていい」
北上、「①半径1200以内に艦影なし、未確認飛行物体は認められず」
青葉、「乗員の移乗は、Dブロックの船②を最優先」
日向、「②食料搬入作業の人手がまるで足りない、③至急手当てしてくれ」
スミレ、「③両舷、三番五番のジャイロチェック、計器にズレがある、修正願う④」
ヒデキ、「④艤装作業、ロードマップをチェック、武装関係が予定より3%遅れています」
さくら、「よっと…検体、BM○三、拘引しました」
ミサト、「了解、拘束を解いて……下がっていいわ」
シンジ、「(起き上がる、静かに慌てながら周りの人間を見る、険しくこちらを見る船員の視線に戸惑いながら、ミサトへと目を遣る)…ミサト…さん…?」
ミサト、「碇シンジ君…でいいのよね?」
リツコ、「そうね、物理的情報では、コード第三の少年と完全に一致、生後の歯の治療痕など身体組織は、ニアサー時を100%再現しているわ、なお、深層シンクロテストの結果は分析中」
ミサト、「頸部へのDSSチョーカーは?」
リツコ、「すでに装着済みよ、葛城艦長」
シンジ、「葛城艦長…やっぱりミサトさん?(チョーカーに反応する)あれ?」
リツコ、「作動正常、パスコードは、艦長専用に」
ミサト、「了解」
シンジ、「(チョーカーを外そうとする)何なんですかこれ…外してくださいよもう…うっ…」
さくら、「絶対に外しませんよ、それ」
ミサト、「面会終了、彼を隔離室へ」
シンジ、「えっ?」
北上、「デコイ○一と○五が消滅、波長も捕捉、なんだろ、これ」
日向、「パターン青だよ!目標を識別、コード4-C 、ネーメズィスシリーズです」
ミサト、「また来たか」
北上、「目標を識別、①コード4-C、デコイ○二と○六の消滅②を確認」
リツコ、「①進攻が立体的よ、まずは、私達をここに封鎖するつもりね」
ミサト、「②まだここを動くわけにはいかない、主機関連作業のみ続行、全艦、第二種戦闘配置、目標、全ネーメズィスシリーズ」
リツコ、「了解、全艦第二種戦闘配置」
日向、「対空対水上及び水中戦、用意」
青葉、「補給作業を中断、乗員移乗を最優先」
女、「全艦、補給作業を中断、①乗員移乗を最優先」
男、「①対空対水上及び②水中戦、用意、内郭式砲雷撃戦用意」
女、「②主機関連作業は続行、各動力注入ラインの開閉を確認」
女、「各航空機は、現空域からただちに離脱、第二集結ポイントへ①速やかに移動せよ」
男、「①積み残しは置いていけ、乗組員の移動が最優先だ」
男、「艤装作業は続けろ、会敵ギリギリまで組み立てを頼む」
女、「各砲塔、各個に発射準備②」
女、「②遠隔操作、及び連動システムを起動、次の砲撃に備えてください」
コウジ、「主機電動システムは注入作業を継続、急げよ」
男、「N2リアクター、出力99%で稼働中」
女、「注入作業続行、90番までのバルブを開放、動力パイプ、接続完了」
男、「了解、90番までの全バルブを開放、エネルギー流入開始③」
女、「③補機、N2リアクターへの動力流入、順調なり」
女、「LCL、循環ホースを点検中、ろ過システム確認」
マヤ、「戦闘配置よ、さっさと部署について、そこ!グズグズしない!」
男、「無理ですよ整備長、なんせ民間人も混じってる寄せ集め集団ですよ?」
マヤ、「言い訳無用!さっさと手を動かせ!チッ!これだから、若い男は…!」
ヒデキ、「えぇーっと、艤装作業はここで中断、隔壁の閉鎖を開始って、これか?」
北上、「対空監視を厳として、ソナーの方位はこれ」
青葉、「北上、甲板作業の状況は」
北上、「それ、私の担当ですか?」
青葉、「兼任だ、当然だろう!」
北上、「えぇ~!?マジィ!?」
さくら、「よっこいしょ、移動は危険です、ここに居ましょう…よっと、せやけど、艦橋での戦闘配置、①緊張するわぁ」
ミサト、「①了解、各対空システムを連動、初号機保護を最優先」
シンジ、「初号機?」
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